根切(読み)ねきり

精選版 日本国語大辞典 「根切」の意味・読み・例文・類語

ね‐きり【根切】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 植物の根を切ること。
    1. [初出の実例]「拇指で草をおさえ、根切りしながら、一本ずつ抜いていくのである」(出典:雁の寺(1961)〈水上勉〉一)
  3. もとからたち切ること。根だやしにすること。根絶(こんぜつ)
    1. [初出の実例]「併御武器故、成根切段、満足大慶此事候」(出典:上杉家文書‐永正一一年(1514)正月二六日・長尾為景感状)
    2. 「私の病気は迚も根切(ネキリ)に為るものではない」(出典:錦木(1901)〈柳川春葉〉四)
  4. ねきりむし(根切虫)」の略。

ね‐ぎり【根切】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 山で木を伐ること。また、その人。きこり。
    1. [初出の実例]「根ぎり(木を伐り倒す人)」(出典:病牀六尺(1902)〈正岡子規〉九四)
  3. 壁または柱を建築するとき、地面に穴を掘ること。また、その掘った穴。角掘り、総掘り、丁掘り、布掘り、壺掘りなどの別がある。

ねっ‐きり【根切】

  1. 〘 名詞 〙 もうこれで終わりだということ。→根切葉切(ねっきりはっきり)
    1. [初出の実例]「ねっきりをしいしい母はどらに遣り」(出典:雑俳・川柳評万句合‐安永五(1776)信三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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