根刮(読み)ねこそげ

精選版 日本国語大辞典 「根刮」の意味・読み・例文・類語

ね‐こそげ【根刮】

浮世草子世間胸算用(1692)三「此大釜に一歩一はいほしや、根(ネ)こそげにすます事じゃ」
人情本・明烏後正夢(1821‐24)四「あのあまがことは、わたしが根(ネ)こそげ知ていやすわな」

ね‐こそぎ【根刮】

〘名〙 根まですっかり抜き取ること。転じて、残すところなく、すべてすること。また、副詞的に、余すところなく、ことごとくの意にも用いる。ねこそげ。「根こそぎにする」
※人情本・春色辰巳園(1833‐35)三「此方もねこそぎ身をいれて、苦労をする気の二人が中」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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