根府川村(読み)ねぶかわむら

日本歴史地名大系 「根府川村」の解説

根府川村
ねぶかわむら

[現在地名]小田原市根府川

東は相模湾三方を根府川山が囲み海に迫る。村中白糸しらいと川が流れ海に注ぐ。南は江之浦えのうら村、北は米神こめかみ村と接し、熱海道が海沿いを通る。永禄六年(一五六三)一一月日の北条家朱印状写(県史三)に「根苻川塩屋之材木」とある。また天正一七年(一五八九)一二月の北条氏政書状写(同書)に「根苻川ニ在城」、同一八年四月二日と四日の豊臣秀吉書状案(同書)には「禰ふ川之城」「禰ふ川之要害」とあり、寛文一一年(一六七一)の村明細帳(県史四)に「氏直之構」とみえる北条氏の支城があった。

近世は小田原藩領。寛永初期の村高二五石余、家数二九、うち名主一・本百姓一一(うち鉄炮打一)・わきノ者一七(小田原領西筋村々高ノ帳)。寛文一一年の村明細帳によれば村高六一石余、畑二二町九反余で家数三五、うち名主・名主隠居・村足軽・定使各一、本百姓一八、草切一三。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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