根田内
ねたない
[現在地名]亀田郡恵山町字恵山・字柏野・字御崎・字古武井・字高岱
天保郷帳にみえる地名で、尻岸内持場の一つ。北東の恵山岬へ続く海岸一帯にあたる。シャクシャインの戦に関連して「津軽一統志」に「ねたない 小川有 狄おとなアイツライン」とみえる。元禄郷帳の「従是蝦夷地」に「ねた内」、享保十二年所附には「禰多内」と記される。「蝦夷迺天布利」によると菅江真澄は寛政三年(一七九一)五月二七日、小安浦(現戸井町)より掻送り舟で戸井(現同上)、日浦・古武井の沖を行き「ネタナヰといふ処に泊」まっている。「蝦夷日誌」(一編)には「行程記」を引用し、「子タナイ入口ヨリ 根田内出口へ 十丁 人家三十五軒」としている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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