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恵山岬(読み)えさんみさき

日本歴史地名大系 「恵山岬」の解説

恵山岬
えさんみさき

村域東端の岬。亀田かめだ半島の東の突端にあり、前沖は津軽海峡の東口海域と太平洋の恵山魚田の名で知られる。恵山(六一八・一メートル)の東にあたり、恵山道立自然公園第一種特別地域に含まれる。シャクシャインの戦に関連して「津軽一統志」の「松前より下狄地所付」に「ゑさんの崎 焼山あり」と記される。享保十二年所附では「水なし ゑさん とゝほつけ」と続く。下北半島の「ヲコツベ崎と蝦夷のヱサン崎は甚だ近し」(谷「蝦夷紀行」寛政一一年五月二日条)、「ヱリモよりヱサン崎申酉ニ向七十五里」(東行漫筆)などと目印にされることが多かった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の恵山岬の言及

【椴法華[村]】より

…村名はアイヌ語の〈トーポケ(岬の陰)〉に由来。東端の恵山(えさん)岬が太平洋に突き出し,活火山恵山(618m),丸山(691m)などが隣接する恵山町との境にある。山林が村域の大部分を占め,山地が迫る海岸沿いに集落が散在する。…

※「恵山岬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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