日本歴史地名大系 「桃青霊神社」の解説 桃青霊神社とうせいれいじんじや 福岡県:久留米市旧御井郡地区府中町桃青霊神社[現在地名]久留米市御井町高良(こうら)山中の礫山の宮地嶽(つぶてやまのみやじだけ)神社境内にある神社。祭神は松尾芭蕉(桃青)。田主丸(たぬしまる)(現田主丸町)の俳人岡良山は寛政五年(一七九三)が芭蕉の百年忌にあたり、これを記念して芭蕉を祀る小社の建立を発起。寛政三年上京して神祇伯資延王に嘆願し、「桃青霊神」の神号を授与された(寛政三年「桃青霊神号喩翰」高良山文書)。帰国後、良山は高良山五五世座主伝雄と図り、倉富東義・石田残道・本田魯々・中田秋賀ら多くの俳人の援助のもとに高良山中新清水(しんきよみず)観音堂(現水明荘内)の傍らに社祠の建立を始め、同八年桃青霊社遷座式を挙行(「一夜桃」復刻版など)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by