桑名川村(読み)くわながわむら

日本歴史地名大系 「桑名川村」の解説

桑名川村
くわながわむら

[現在地名]飯山市大字照岡てるおか

千曲川西岸、西南より東北に細長い沖積地にある村で、南は下境しもざかい村に接する。上流より水口みなくち和名わな新屋あらや中村なかむら下村しもむら馬場ばんばの各組集落が接続している。西方段丘上に土倉つちくら柄山からやまの枝集落がある。温井ぬくいより和名へ下る谷筋道たにすじみち通りで現国道一一七号沿い。土倉からはまき峠越え越後上牧かみまき(現新潟県東頸城郡牧村)へ、柄山からは宇津うつまた峠越え宇津ノ俣(現牧村)へ通ずる。和名で井出いで川、中村で桑野くわの川が千曲川に注ぐ。

応永七年(一四〇〇)信濃守護小笠原長秀が善光寺で国務を始めるにあたり、村上らが長秀に反し大塔おおとうで戦う。小笠原に属した市河刑部大輔入道興仙(頼房)の所領を安堵した小笠原長秀安堵状(市河文書)に「信濃国高井郡宿見山、水内郡常岩中条・中曾禰郷内小穴河・平滝買得地等事」とあるのが初見。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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