桑名盆(読み)クワナボン

デジタル大辞泉 「桑名盆」の意味・読み・例文・類語

くわな‐ぼん〔くはな‐〕【桑名盆】

三重県桑名市で作られる丸盆。黒漆塗りの地に色粉蒔絵いろこまきえまたは朱漆蕪菁かぶらの絵が描かれたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「桑名盆」の意味・読み・例文・類語

くわな‐ぼんくはな‥【桑名盆】

  1. 〘 名詞 〙 三重県桑名産の黒塗り丸盆。江戸時代、藩主松平定信好みによって作られたといわれ、盆に描かれている蕪の模様は、定信の座右の銘によるという。

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「桑名盆」の解説

桑名盆(かぶら盆)[漆工]
くわなぼん(かぶらぼん)

東海地方、三重県の地域ブランド
桑名市で製作されている。樹齢300年以上の天然木を使用し、幾度も漆を塗り重ねてつくられる。絵はすべて手描き。江戸時代後期、松平定信が文人画家・谷文晁に命じてかぶらの絵を描かせ、将軍家へ献上したことから、かぶら盆と呼ばれ有名になった。三重県伝統工芸品。

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