桜井小太郎(読み)サクライ コタロウ

20世紀日本人名事典 「桜井小太郎」の解説

桜井 小太郎
サクライ コタロウ

明治〜昭和期の建築家



生年
明治3年9月10日(1870年)

没年
昭和28(1953)年11月11日

出生地
石川県金沢

学歴〔年〕
ロンドン大学〔明治24年〕卒

学位〔年〕
工学博士〔昭和4年〕

経歴
英国の建築家コンドルに師事、明治21年渡英、ロンドン大学で建築学を修め、王立英国建築家協会会員となり、建築家の称号を得た。26年帰国、海軍技師、横須賀海軍経理部建築科長を経て大正2年三菱合資に入り、技師長となり、東京丸の内の三菱関係の建築計画を担当、11年三菱銀行本店(昭和52年取り壊し)を設計するなど、三菱地所株式会社の基礎を築いた。12年退社、建築事務所開設。作品は他に台湾銀行帝国生命保険、静香堂文庫などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学位 学歴

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「桜井小太郎」の解説

桜井小太郎 さくらい-こたろう

1870-1953 明治-昭和時代前期の建築家。
明治3年9月11日生まれ。工科大学でイギリス人コンドルに師事,またロンドン大でまなぶ。大正2年三菱合資にはいり,東京丸の内一帯の三菱の街区計画などにたずさわる。12年退社して桜井設計事務所をひらいた。昭和28年11月11日死去。83歳。東京出身。作品に三菱銀行本店,丸の内ビルヂングなど。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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