桜井平吉(読み)さくらい へいきち

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「桜井平吉」の解説

桜井平吉 さくらい-へいきち

1853-1920 明治時代の自由民権運動家。
嘉永(かえい)6年3月12日生まれ。長野県飯田町で写真店をひらき,明治16年政治結社の愛国正理社設立。17年村松愛蔵らと政府転覆のための挙兵を計画するが,事前に発覚して逮捕される(飯田事件)。禁固3年半の実刑となり,のち大赦で出獄した。大正9年8月18日死去。68歳。長野県出身。旧姓柳沢本名は武貞。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の桜井平吉の言及

【飯田事件】より

…1884年(明治17)12月に起こった自由民権運動の激化事件の一つ。愛知県田原の自由党員村松愛蔵,川澄徳次,八木重治らは同年4月ころから立憲政体の樹立を意図し,人心覚醒のため秘密出版を計画し,飯田の愛国正理社桜井平吉らと連絡をとり,8月には自由党本部の協力をもとめ植木枝盛に草案の起草を依頼した。八木は徴兵され名古屋鎮台の一兵卒であったが,営内で若干の同志を組織し,脱営して合流した。…

※「桜井平吉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android