桜井祐男(読み)サクライ スケオ

20世紀日本人名事典 「桜井祐男」の解説

桜井 祐男
サクライ スケオ

明治〜昭和期の教育



生年
明治20(1887)年11月4日

没年
昭和27(1952)年1月22日

出生地
石川県

学歴〔年〕
石川師範学校〔明治44年〕卒

経歴
教員養成所講師、高等小学校訓導、石川師範付属小学校訓導、大正6年奈良女子高等師範付属小学校訓導。13年教育文芸社を設立して「教育文芸」を創刊、同年6月号に小説「培ひ」(ペンネーム里山敬夫)を発表したが、風俗壊乱とされて発禁処分。奈良を追われ14年兵庫県御影に私立御影児童の村尋常小学校を開設、教師と児童の自由を尊重する新教育運動を展開した。著書に「芸術的各科教授法」「わが生活・思想・教育」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「桜井祐男」の解説

桜井祐男 さくらい-すけお

1887-1952 明治-昭和時代教育者
明治20年11月4日生まれ。石川師範付属小学校,奈良女高師付属小学校の教師をへて,大正14年兵庫県に私立御影児童の村小学校を設立。小説「生を教育に求めて」をあらわし,雑誌「教育文芸」を創刊した。昭和27年1月22日死去。64歳。石川県出身。石川師範卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「桜井祐男」の解説

桜井 祐男 (さくらい すけお)

生年月日:1887年11月4日
明治時代-昭和時代の教育家
1952年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の桜井祐男の言及

【児童の村】より

…そこでの教育は,〈先生を選ぶ自由〉〈時間を選ぶ自由〉〈教材を選ぶ自由〉〈場所を選ぶ自由〉を尊重し,大正期の教育改造運動の高揚に大きな役割を果たした。25年には桜井祐男によって兵庫県芦屋に芦屋児童の村小学校が開設され,さらに神奈川県茅ヶ崎に上田庄三郎らによって創設された私立小学校も児童の村を名のったことがある。しかし30年代に入ると教育界全体が国家主義に傾斜していき,児童の村の支持基盤もゆらぎ,財政や人事面でゆきづまり,30年代半ばにはそれぞれ閉鎖を余儀なくされ,36年に発足した東京児童の村小学校だけが第2次世界大戦下まで存続した。…

※「桜井祐男」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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