桜井鷗村(読み)サクライ オウソン

20世紀日本人名事典 「桜井鷗村」の解説

桜井 鷗村
サクライ オウソン

明治期の評論家,教育者,翻訳家,実業家



生年
明治5年6月26日(1872年)

没年
昭和4(1929)年2月27日

出生地
愛媛県松山

本名
桜井 彦一郎

学歴〔年〕
明治学院〔明治25年〕卒

経歴
女学校教師、記者生活をしながら「女学雑誌」に文芸、女子教育についての評論を発表。明治32年渡米、女子教育事情を視察、帰国後、津田梅子と女子英学塾(現・津田塾大学)を設立、子女教育に尽力した。のち塾長を補佐する傍ら「英学新報」の編集主任を務める。「世界冒険譚」(全12巻)や新渡戸稲造の「武士道」などを翻訳。語学が堪能なことから大隈重信に重用された。のち実業界に転じ、北樺太石油会社取締役として石油事業に貢献した。文筆をよくし著書に「近松世話物語」「現代女気質」「欧州見物」など多数。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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