桶物語(読み)オケモノガタリ

デジタル大辞泉 「桶物語」の意味・読み・例文・類語

おけものがたり〔をけものがたり〕【桶物語】

《原題A Tale of a Tubスウィフト小説。1690年代後半に書かれ、1704年に刊行カトリック英国国教会プロテスタント三つ巴争いを、親からの相続品を巡って争う3人の息子たちの姿を通じて風刺した作品

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の桶物語の言及

【スウィフト】より

…彼の死(1699)後はアイルランドに帰り聖職を得る。その間《書物合戦》と《桶物語》(ともに1704)を執筆。前者は当時行われていた文学の新旧論争に加わりテンプルに味方して古典派にくみしたものであり,後者は学問と宗教における弊害と腐敗を暴露したもので,ともに彼の風刺家としての名声を高めた。…

※「桶物語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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