三つ巴(読み)ミツドモエ

デジタル大辞泉 「三つ巴」の意味・読み・例文・類語

みつ‐どもえ〔‐どもヱ〕【三つ×巴】

三つのものが互いに対立して入り乱れること。「三つ巴になって争う」
三人が向かい合って座ること。三つがなえ
紋所文様の名。巴を三つ組み合わせて円形にしたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「三つ巴」の意味・読み・例文・類語

みつ‐どもえ‥どもヱ【三巴】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 紋所および紋様の名。三つの巴が同方向に尾を長く引いて三つ回りあっている形を描いたもの。左三つ巴、右三つ巴などの種類がある。三頭(みつがしら)
    1. [初出の実例]「一つ巴みつどもゑ、五つわちがひ六つかりがね七つ道具を立たるは」(出典:浄瑠璃・津戸三郎(1689)役所尽し)
  3. 三人が向かいあってすわること。みつがなえ。
  4. 三つのものが対立してからみ合うこと。
    1. [初出の実例]「千代子と僕に高木を加へて三つ巴を描いた一種の関係が」(出典:彼岸過迄(1912)〈夏目漱石〉須永の話)

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世界大百科事典(旧版)内の三つ巴の言及

【巴文】より

…鎌倉時代以後は武家の間でこの紋を用いるものが多く,江戸時代に入っては300以上に及んだという。紋の種類としても数の多いほうで,いわゆる〈二つ巴〉〈三つ巴〉というような原形的なものから,これが種々に組み合わされた〈組み巴〉〈違い巴〉などがあり,70種以上に及ぶ。【山辺 知行】。…

※「三つ巴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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