森田操(読み)モリタ ミサオ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「森田操」の解説

森田 操
モリタ ミサオ


職業
能楽囃子方(森田流笛方)

専門

別名
幼名=作次郎,名=光雄,号=香説

生年月日
弘化3年 5月26日

出生地
大坂(大阪府)

経歴
森田流笛方・森田柵内の長男。代々流儀筆頭の弟子家であったが、弘化元年(1844年)8代目宗家・光政発狂事件による後継者問題処理の功績から、安政2年(1855年)森田姓を許され分家として紀伊徳川家の御能御用をつとめることとなり、9代目宗家・森田初太郎より流儀の秘書「千野流三巻」を譲られた。文久元年(1861年)には父に伴われ、禁裏御能に初出勤。以来、関西を拠点に活躍して、名人といわれた。明治維新後は、9代目家元・初太郎が引退と復帰をくり返し、流内に混乱をもたらしたため、家蔵の伝書や免状発行権を分家にゆだねた。明治39年宗家の没後は森田流の代表者と目され、能楽全般に通じていたことから関西能楽界で重きをなした。各流各役にわたる秘事口伝などを「みきゝ草」「よしあし草」「みのり草」の3部に書きのこした。

没年月日
大正11年 5月2日 (1922年)

家族
父=森田 柵内(森田流笛方),息子=森田 光風(森田流笛方)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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