植木谷村(読み)うえきだにむら

日本歴史地名大系 「植木谷村」の解説

植木谷村
うえきだにむら

[現在地名]佐用大木谷おおきだに

西河内にしがいち村の北、仁方にがた村の西に位置する。江川えかわ川から西に向かう小支谷で、周囲を標高三五〇―四〇〇メートルの山に囲まれた谷間に植木谷・下村しもむら奥村おくむらの三集落がある。江戸期の領主変遷は当初は佐用さよ村に、寛永一七年(一六四〇)以降は西河内村に同じ。正保郷帳に村名がみえ、田方一七二石余・畠方七三石余、旱損所、芝山、小松はへ有と注記される。天保郷帳では高二五四石余。元文四年(一七三九)の旗本松井氏平福領一揆には当村も天狗回状に連判している(「百姓一揆一件」田住家文書)。明治八年(一八七五)大猪伏おおいぶし村と合併し大木谷村となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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