椿桃・油桃(読み)つばいもも

精選版 日本国語大辞典 「椿桃・油桃」の意味・読み・例文・類語

つばい‐もも【椿桃・油桃】

〘名〙 (「づばいもも」とも) モモ変種。中国西域原産で古くから日本ヨーロッパに伝わった。一般に果実無毛でモモよりやや小さく黄赤色を帯びる。果肉は黄色で核の周囲紅紫色。核は離れやすい。七~九月に成熟し生食する。在来品種は消滅したが、近年ヨーロッパ系品種が渡来し植栽されている。つばきもも。つばいぼう。ネクタリン
※藤六集(11C初)「つはいもも いつかはこの歌につはいももある、かきたがへか」
十訓抄(1252)一「高陽院の正親町殿の東向の御車寄に、大なるつばいももの木あり」

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