ネクタリン(英語表記)nectarine
Prunus persica Batsch var.nucipersica Schneid.

デジタル大辞泉 「ネクタリン」の意味・読み・例文・類語

ネクタリン(nectarine)

桃の一品種果実は桃よりやや小さく黄赤色を帯び、毛はない。中国西域の原産で、日本では古くから東北北陸などで栽培。椿桃つばいもも
[類語]白桃黄桃水蜜桃

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精選版 日本国語大辞典 「ネクタリン」の意味・読み・例文・類語

ネクタリン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] nectarine ) =つばいもも(椿桃)

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改訂新版 世界大百科事典 「ネクタリン」の意味・わかりやすい解説

ネクタリン
nectarine
Prunus persica Batsch var.nucipersica Schneid.

バラ科に属する落葉果樹で,園芸上は核果類に属し,果実を食用とする。果実に細毛を有するモモから突然変異によって生じた細毛のない変種で,ケナシモモまたはズバイモモアブラモモ油桃)とも呼ばれる。またツバキの果実のように赤色に着色することから,地方によってはツバキモモ椿桃)ともいう。北陸・東北地方では古くから栽培されていたが,小果で品質が劣ったため消滅した。現在の栽培品種は,明治初年以降に欧米諸国から導入された大果系の品種を素材にして,日本で改良されたものが多く英名のネクタリンで呼ばれている。品種には早生ネクタリン,興津秀峰,反田(そつた)などがある。樹性などはモモと同じで,果実が無毛のため滑らかな果皮となるのが特徴である。果実は柔軟多汁で生食とするほか,ジャムや果実酒の原料にも利用する。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネクタリン」の意味・わかりやすい解説

ネクタリン
Prunus persica var. nectarina; nectarine

バラ科の落葉高木モモ (桃)の変種で,アブラモモ,ツバキモモなどとも呼ばれる。樹形,葉,花などはモモと区別がつかないが,果実は紅黄色でモモよりやや小さく球形,表面に毛はなくツバキの実のように光沢がある。この点で果実に毛のあるモモ類と区別する。主としてヨーロッパで多くの品種がつくられた。中央アジア,中国,インド北部の原産といわれる。

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百科事典マイペディア 「ネクタリン」の意味・わかりやすい解説

ネクタリン

バラ科の高木。油桃とも。モモの一種で果実には毛がなくなめらか。果肉はだいだい黄色のものが多く,完熟したものは芳香がある。4月ピンクの花をつけ,7月中旬ごろ成熟する。品種は興津,早生ネクタリン,秀峰など。

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栄養・生化学辞典 「ネクタリン」の解説

ネクタリン

 [Prunus persica var. nucipersica].バラ目バラ科サクラ属に属するモモの変種.

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