楠島村(読み)くすしまむら

日本歴史地名大系 「楠島村」の解説

楠島村
くすしまむら

[現在地名]中村市楠島

森沢もりさわ村の中筋なかすじ川対岸の村で、北に高森たかもり(三三六メートル)がそびえる。「土佐州郡志」は「在中村之西、通宿毛大路之側、村後負山、東西十町南北八町許、戸凡五十余、其地沙土」と記す。「大路」とは中村と宿毛すくもを結ぶ宿毛街道のこと。

天正一八年(一五九〇)の畑之庄具同之村地検帳に「爰ヨリ楠島」とみえ、当時は具同ぐどう村を構成する小村であった。楠島分の検地面積は六四町四反余、屋敷数二〇うち居屋敷七。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android