極大原則(読み)きょくだいげんそく(その他表記)maximum principle

日本大百科全書(ニッポニカ) 「極大原則」の意味・わかりやすい解説

極大原則
きょくだいげんそく
maximum principle

経済学において家計行動や企業の行動などを分析するときに使用される一つの仮定概念。たとえば、一定所得諸種の財に対する好み、価格という三つの条件が与えられたもとで、家計は効用極大にするように各商品の消費量を決定すると仮定すれば、需要曲線やその他の消費者選択理論の命題を導き出すことができる。同様に、企業は総収入から総費用を差し引いた利潤を極大にするように産出量を決定すると仮定すれば、企業の供給曲線やその他の命題を導き出すことができる。

[畑中康一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android