極大原則
きょくだいげんそく
maximum principle
経済学において家計の行動や企業の行動などを分析するときに使用される一つの仮定概念。たとえば、一定の所得、諸種の財に対する好み、価格という三つの条件が与えられたもとで、家計は効用を極大にするように各商品の消費量を決定すると仮定すれば、需要曲線やその他の消費者選択理論の命題を導き出すことができる。同様に、企業は総収入から総費用を差し引いた利潤を極大にするように産出量を決定すると仮定すれば、企業の供給曲線やその他の命題を導き出すことができる。
[畑中康一]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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