楽調子(読み)がくぢょうし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「楽調子」の意味・わかりやすい解説

楽調子
がくぢょうし

箏の調弦名称。明治新曲以降に創案されたもので,それまでの平調子 (ひらぢょうし) などが半音を含む陰音階に基づくものであるのに対して,半音を含まない陽音階旋律を演奏しうるような調弦をいう。結果的には雅楽の調弦法に似るのでこの名があるが,実際の旋律はむしろ明清楽 (みんしんがく) の影響下に生れたもので,その最初は菊高検校作曲の『御国の誉』の高音に用いられて,その低音の調弦とともに「カンカン調子」と呼ばれたが,のちにその高音の調弦をこの名で呼ぶようになった。曲によってはこれを「雁音 (かりがね) 調子」ともいう。第2弦からレミソラシという陽音階の下行形 (結果的には雅楽の律旋のドレファソラと同一) に調弦されているとも,あるいは,第5弦からレミソラドという陽音階の上行形に調弦されていると考えることもできる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

立春から数えて 88日目で,現行暦では5月2日頃にあたる。八十八夜を過ぎればもはや晩霜も終りになるので,農家ではこれを種まきや茶摘み,その他の農作業開始の基準としている。日本では明暦3 (1657) ...

八十八夜の用語解説を読む