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陽音階 ようおんかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

陽音階
ようおんかい

日本の音楽理論用語。伝統的な5音音階のなかで,半音を含まないものを陽旋 (陽旋法) とか陽音階などと称し,半音を含む陰音階と対置させるときに用いられる概念。この場合,「旋法」と「音階」とを明確に区別して併用する立場,曖昧にしたまま併用する立場,どちらか片方のみ用いる立場などがある。いずれにしろ,1895年に発表された上原六四郎の音階論,あるいはその影響を受けた人たちの音階論の根幹をなすものである。しかし,半音を含まない音階のなかに根本的に異なる性格を有する2種の音階が含まれているとする説もあり,半音の有無によって陰,陽と分類する考え方を否定することもある。

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世界大百科事典内の陽音階の言及

【音階】より

…すなわち,古くは雅楽の〈呂〉〈律〉の対概念を基本として,〈半呂半律〉というような概念まで生じたが,明治以降〈呂旋(法)〉〈律旋(法)〉に整理された。これに対して近世邦楽や民謡などにおける音階または旋法の種類を表す用語としては,〈陰旋(法)〉〈陽旋(法)〉という対語も生まれ,これを〈陰音階〉〈陽音階〉あるいは〈都節音階〉〈田舎節音階〉などという(上原六四郎)場合もある。さらに,田辺尚雄などは,音階と旋法とを区別して,これらの用語を使い分けることもあった。…

【5音音階】より

…この音階は長音階の第4音と第7音が欠けているという理由で〈ヨナ抜き音階〉とも呼ばれるが,西洋中心の便宜的な俗称にすぎない。しかもこの半音なしのいわゆる陽音階(田舎節(いなかぶし))が5音音階の代表として一つのものと考えられがちであるが,いくつかのタイプが区別され,アジア各地,ヨーロッパ周辺部,アメリカ・インディアン等の音楽の特徴となっている。これらとは別に,半音に近い音程を含むいわゆる陰音階(都節(みやこぶし))の系統も重要であり,たとえばドミファソシと置き換えられる琉球音階,それとよく似たインドネシアのペロッグなどがある。…

※「陽音階」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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