榎垣内村(読み)えのきがうちむら

日本歴史地名大系 「榎垣内村」の解説

榎垣内村
えのきがうちむら

[現在地名]日南町印賀いんが

鷹入たかいり(七〇六メートル)南麓から印賀川流域に位置し、西は大宮おおみや村、南は同村支村の古市ふるいち、東は同村支村の横見よこみ。村内を法勝寺ほつしようじ往来が通る。北は建石たていし(立石・立岩とも記す)から国境の長江ながえ(現在の永江峠)を越え、出雲国能義のぎ小竹おだけ(現島根県伯太町)に至り、享保一一年(一七二六)の「因伯地理志」に道幅三尺、一二月から正月の大雪の際には牛馬不通とある。正保国絵図に榎垣市村とみえる。榎ヶ市などとも記し、「えのきがいち」ともいう。享保元年の郷村高辻帳は「エノキカキウチ」と訓ずる。元禄一四年(一七〇一)建石村を合併し、享和三年(一八〇三)当村の新田として届出ている(藩史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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