榛松村(読み)はえまつむら

日本歴史地名大系 「榛松村」の解説

榛松村
はえまつむら

[現在地名]川口市榛松

新堀にいぼり村の南に位置し、平坦な村。西は本郷ほんごう村。ほぼ中央を南の遊馬あすま(現草加市)境から北西に向けて赤山あかやま街道が通る。村名は南側に枝葉がはうように広がった古松があったことに由来するという(風土記稿)。田園簿では田二〇七石余・畑四六石余。江戸時代を通じて幕府領であったと考えられる(田園簿・「風土記稿」・改革組合取調書など)検地は元禄八年(一六九五)に行われたと伝える。舎人とねり領に属する(風土記稿)。文政八年(一八二五)の田畑反取書上帳(板橋家文書)によると高二九二石余、うち田一八二石余・畑一一〇石余。宝暦二年(一七五二)の家数四九・人数二七七、弘化二年(一八四五)には家数五四・人数三二八(「家数人別書上控」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android