精選版 日本国語大辞典 「様によりて胡蘆を画く」の意味・読み・例文・類語 よう【様】 に よりて胡蘆(ころ)を画(えが)く ( 「胡蘆」は瓢箪(ひょうたん)の意。中国宋代、太祖は、尚書陶穀の起草した制誥詔令は様によって胡蘆を描くものだとして重んじなかったので、穀は「堪レ笑翰林陶学士、一生依レ様画二葫蘆一」と詠じて自嘲したという「続湘山野録」などに見える故事から ) 様式にのみたよって、真実みのない外形だけの瓢箪の絵を描く意で、表面の形状、先例の通りをまねて何ら独創的なところがないことのたとえ。[初出の実例]「類想の模型には尽くる期あり。後れて出づる美術家は様に依りて胡蘆を画くことを免れず」(出典:柵草紙の山房論文(1891‐92)〈森鴎外〉逍遙子の諸評語) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例