槙野々村(読み)まきののむら

日本歴史地名大系 「槙野々村」の解説

槙野々村
まきののむら

[現在地名]大野見村槙野々

三ッ又みつまた村の西、四万十しまんと川が村の南から西を流れる。牧野まきの村ともいう(土佐州郡志)。川に突出た古城こじよう山には中世大野見城が築かれた。城主は尾中備中守とも大野見殿ともいう。城は応永二六年(一四一九)半山はやま(現葉山村)の津野氏とこめかわ(現窪川町)の南部宗忠一族の挟撃にあって落城、その後は津野氏の出城として天文一二年(一五四三)以来戸田長衛門、桑河内源左衛門、中平豊前守、吉岡勘助・同仁助が監守したと伝える。天文一二年六月一七日付の津野基高下知状(戸田文書)によると、同月一〇日に大野見で畑(幡多)衆との合戦のあったことが知られ、同年一〇月二四日・一二月一一日の津野基高下知状(同文書)で戸田長衛門尉・桑かいち源左衛門が定番として城を守っていたことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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