樗櫟(読み)チョレキ

デジタル大辞泉 「樗櫟」の意味・読み・例文・類語

ちょ‐れき【××櫟】

おうちくぬぎ用途の少ない木であるところから》役に立たない木。転じて、役に立たない人。また、自分をへりくだっていう語。

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精選版 日本国語大辞典 「樗櫟」の意味・読み・例文・類語

ちょ‐れき【樗櫟】

〘名〙 (「荘子‐逍遙遊」の「吾有大樹、人謂之樗、其大本、擁腫而不縄墨、其小枝、巻曲而不規矩、立之塗、匠者不顧」と、「荘子‐人間世」の「匠石之斉、〈略〉見櫟社樹、其大蔽牛、〈略〉是不材之木也、無用、故能若是之寿」から) 材木としては使えない樗(おうち)と櫟(くぬぎ)の木の意。転じて、役に立たない人。また、自分をへりくだっていう語。樗散。
※京大本湯山聯句鈔(1504)「よい木をきりて、わるい樗櫟(チョレキ)のゆがみ木をばきらいをけば、まぬかれて安穏なるぞ。されば人も、不才なるものは夷中に心安くをるぞ」 〔北史‐李士論伝〕

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普及版 字通 「樗櫟」の読み・字形・画数・意味

【樗櫟】ちよれき

不才。

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