(読み)ぬで

普及版 字通 「樗」の読み・字形・画数・意味


15画

[字音] チョ
[字訓] ぬるで

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(う)。(ちよ)の声がある。〔説文六上に「樗木なり。其の皮を以て脂を裹(つつ)む」とし、「讀みて(ごと)くす。(くわ)、或いは(くわく)に從ふ」とするが、声義が合わず、〔段注〕にいうように、この説解(か)字条に加うべきものであろう。樗はぬるで、雑木である。わが国では、おうちにあてる。

[訓義]
1. ぬるで、ごんずい、臭椿をいう。
2. 散木、雑木。
3. と通じ、ちょぼ
4. わが国で、おうち。

[古辞書の訓]
立〕樗 ヌルデ

[熟語]
樗鉛樗朽樗牛・樗鶏樗繭樗材樗散樗醜樗博・樗・樗木樗櫟
[下接語]
寒樗・散樗・薪樗・椿樗

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【センダン】より

…ほとんどが木本で,マホガニーなど銘木として知られる多くの良材樹種を含む。【緒方 健】【新田 あや】
[民俗]
 センダンは古名を〈楝(樗)(おうち)〉といい,〈(あて)の木〉ともよばれた。アテは大工用語で反りやすい悪質の材木をいい,アテ地といえば日陰の耕地に適さぬ土地をさすように,悪い意味がある。…

※「樗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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