北史(読み)ホクシ

デジタル大辞泉 「北史」の意味・読み・例文・類語

ほくし【北史】

中国二十四史の一。唐の李延寿撰。659年成立北朝歴史一つにまとめたもので、公正・詳密な記述で史料的価値が高い。本紀12巻、列伝88巻の全100巻。→南史

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「北史」の意味・読み・例文・類語

ほくし【北史】

  1. 中国の正史、二十五史の一つ。一〇〇巻。本紀一二巻、列伝八八巻。唐の李延寿撰。顕慶四年(六五九)成立。北朝の魏・斉・周・隋の歴史を記す。父李大師の遺志を継ぎ南北朝の公正な歴史を目ざし執筆されたもの。詳密な記述で史料価値が高い。南史と対をなす。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北史」の意味・わかりやすい解説

北史
ほくし
Bei-shi; Pei-shih

中国,北朝 (→南北朝) の魏,北斉北周,隋の4王朝の正史。 100巻。唐の李延寿撰。顕慶4 (659) 年完成。その別著の『南史』と対応する。記事は『魏書』『斉書』『周書』『隋書』の要約主体とし,また他史料による補記を含む。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「北史」の意味・わかりやすい解説

北史 (ほくし)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の北史の言及

【南史】より

…本紀10巻,列伝70巻。北朝の歴史をあつかう《北史》(本紀12巻,列伝88巻)とともに初唐の李延寿が父の李大師(570‐628)の遺志をついで完成した。《南史》は《宋書》《斉書》《梁書》《陳書》を,《北史》は《魏書》《北斉書》《周書》《隋書》をそれぞれ簡略にまとめるとともに,いくらか他の材料も用いている。…

※「北史」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android