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標準波長 ひょうじゅんはちょうstandard wave length

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

標準波長
ひょうじゅんはちょう
standard wave length

指定された条件にある特定の光源から放出された特定のスペクトル線の精密測定された波長で,他のスペクトル線の波長を測定するときの波長基準となるもの。計測学および分光学において,一次,二次,三次に分類された特定のスペクトル線とその標準波長の値が指定されている。計測学上の一次標準波長は 1mの定義に用いられているクリプトン 86の橙色のスペクトル線の波長であって,指定された条件にあるクリプトン 86の熱陰極放電管が放出するスペクトル線 (遷移 2p10-5d10 に対応する) の真空中における波長 6057.8021059Åである。計測学上の二次標準波長は 12個あり,クリプトン 86,水銀 198,カドミウム 114のそれぞれ4本のスペクトル線の波長 (8桁の値) が指定されている。しかし,これら少数個の標準波長を基準として,補間法によってスペクトル線の未知の波長を決めるのは分光学的には困難であるから,鉄,ネオン,クリプトンが放出する約 340本のスペクトル線の波長が精密に測定されて分光学上の二次標準波長が指定され,さらにこれらを基準として多数の分光学上の三次標準波長が決められている。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

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