波長基準(読み)ハチョウキジュン(その他表記)wavelength standard

化学辞典 第2版 「波長基準」の解説

波長基準
ハチョウキジュン
wavelength standard

スペクトル線の波長測定の基準となるもの.86Kr の発する赤い線の波長を一次基準とする.すなわち,窒素の三重点の温度で,熱陰極放電管からでてくる 86Kr の2p10-5d5遷移の光の真空中の波長を605.780210 nm と定める.一次基準だけでは不便であるから,二次基準も定めてある.Feの線のうち337.0786 nm から675.0163 nm の間の86本について1/10000 nm までの値を決め,これらを二次基準とする.さらに補助用として,これらの間の390本を選んで三次基準として使う.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「波長基準」の意味・わかりやすい解説

波長基準
はちょうきじゅん
wavelength standard

スペクトル線の波長は,格子定数が既知の回折格子を用いて得た回折スペクトルによって絶対測定される。しかし,この測定を精密に行うのは困難かつ煩雑であるから,精密に測定された特定のスペクトル線の波長 (標準波長という) を基準にして比較測定をする。すなわち,調べようとするスペクトルと基準波長の線を含むスペクトルとを重ねるか並置するかして写真に撮り,基準波長の複数のスペクトル線に内挿された未知スペクトル線の位置から,その波長を知る。波長基準となる数百個のスペクトル線とその波長が指定されている。

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