横民野村(読み)よこみのむら

日本歴史地名大系 「横民野村」の解説

横民野村
よこみのむら

鎌倉期から室町期にわたってみえる小野原おのばら庄内の村名。文保元年(一三一七)一二月の某東光寺山寄進状(和田寺文書)小野原庄内の東光とうこう寺領山境の四至として「北ハ 寺領内横民野隠谷限」とみえ、他の四至との関係から、旧今田町の上小野原・下小野原周辺と推定される。康正二年(一四五六)六月九日の預所大江和村文書寄進状によれば、文保元年に検注が行われ、小野原庄の本目録を和村の先祖が相伝し、和田わでん寺に寄進したとあるが、それは横民野村のことと思われる。明徳三年(一三九二)三月二二日の預所大江某田畠寄進状は小野原庄横民野村の本公田・本畠、新田新畠は東光寺(和田寺の前身)領であり、地下沙汰人・番頭の違乱煩を禁止したものであるが、享徳元年(一四五二)八月三日の某袖判下地寄進状では横民野村の和田寺寄進が確認されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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