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番頭 ばんとう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

番頭
ばんとう

商家の使用人の最高職位の名称で,丁稚 (でっち) ,手代の上位にあって店の万事を預るもの。主人に代って手代以下の者を統率し,営業活動や家政についても権限を与えられていた。商家によっては番頭1人の場合と,複数制の場合とがあるが,後者の場合は,番頭のうちの上位者が支配人とされた。

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デジタル大辞泉の解説

ばん‐がしら【番頭】

武家時代の番衆の長。
江戸時代、大番組小姓組書院番などの長。

ばん‐とう【番頭】

商家などの使用人のかしら。営業・経理など、店のすべてを預かる者。
警護すること。見張りをすること。また、その役。
「方々、きっと―つかまつれ」〈伎・勧進帳
風呂屋の番台に座る者。のち、風呂屋の下男や三助にもいった。
「この流しの男は、来年ごろ―にぬけやうといふ人物」〈滑・浮世風呂・二〉
番頭新造」の略。
「―さんをはじめ白川だ」〈洒・四十八手

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世界大百科事典 第2版の解説

ばんがしら【番頭】

番衆,番方(ばんかた)(番方・役方)の各の筆頭者を指し,〈ばんとう〉ともいわれる。中世・近世には警固などの役は主として分番交代して行われたので各種の番頭があるが,中世には,鎌倉幕府の雑色(ぞうしき)番頭,これを継承する室町幕府の公人(くにん)番頭,制度として後世に大きな影響を及ぼす室町幕府の奉公衆の番頭などが特に著名である。番頭と番衆との関係はしばしば親子に擬せられ,番頭は相番の者を自宅に招いて饗応し,日常生活や婚姻,子弟のことまで世話をやくなどして,番内の親密なとりまとめに努めることが多かった。

ばんとう【番頭】

(1)中世の荘園における下級荘官の一種。平安後期の1127年(大治2),加賀国額田(ぬかだ)荘にみられるのが早い例であり,以後中世を通じて存在した。畿内周辺の紀伊,近江,加賀,能登などに多くみられる。荘園領主に対する月次(つきなみ)の公事(くじ)(夫役(ぶやく)や綿,絹,酒などの雑公事(ぞうくじ))を勤めるために,荘園の下地(したじ)は幾つかのに編成されており,その番が公事をかけられる単位となっていた。

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大辞林 第三版の解説

ばんがしら【番頭】

番衆の長。
江戸幕府の番方の長。大番頭・小姓番頭・書院番頭など。

ばんとう【番頭】

商店などの使用人の頭かしら。手代てだい以下を統率し、主人に代わり店の一切のことを取りしきる者。 「旅館の-」 「大-」
風呂屋で、番台にいる者。また、湯屋の三助や下男もいう。 「此ながしの男は来年ごろ-にぬけやうといふ人物/滑稽本・浮世風呂 2
荘園・宮中・寺院などで、事務や警備をつかさどる役。また、その長。
見張りをすること。 「方々、きつと-仕れ/歌舞伎・勧進帳」
「番頭新造」の略。 「傾城に-の名は堅すぎる/柳多留 8

出典|三省堂
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世界大百科事典内の番頭の言及

【新番】より

…定数は8組(ときに増加あり)。各組に番頭1人(若年寄支配,役高2000石,役料なし,布衣,中之間詰),組頭1人(頭支配,役高600石,御目見以上,桔梗間詰),組衆20人(頭支配,役高250俵,御目見以上)があった。1866年(慶応2)廃止となる。…

【番】より

…番数や交代勤務の方法はその勤務内容によって一定しないが,1年12ヵ月,1月30ヵ日,および1巡60の干支を配分する関係で,番は12か30あるいは60の約数で編成されている場合が多い。番制度による勤務に当たることを〈当番〉,これを勤めることを〈上番〉〈勤番〉などといい,その結番交名(きようみよう)を〈番文〉〈番帳〉,編成された一つの番の統率者を〈番長〉〈番頭(ばんがしら∥ばんとう)〉あるいは〈頭人(とうにん)〉などと呼ぶ。同一の番所属者は〈合番〉〈相番〉と呼ばれ,そこにはしばしば相互扶助,連帯の感情が認められる。…

【商業使用人】より

…商法の定める商業使用人の類型には,支配人(37条以下。現在の企業では店長,支店長など多様な名称が用いられている),番頭・手代その他営業に関するある種類または特定の事項の委任をうけた使用人(43条。部長,課長,係長,主任などが原則としてこれにあたる),物品販売店舗の使用人(44条)があり,それぞれ,支配人については営業に関する包括的代理権,番頭・手代等についてはある種類または特定の事項に関する代理権,物品販売店舗の使用人については当該店舗にある物品の販売についての代理権の存在が法律上擬制されている。…

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