横田屋新兵衛(読み)よこたや・しんべえ

朝日日本歴史人物事典 「横田屋新兵衛」の解説

横田屋新兵衛

没年:明治10.10.2(1877)
生年:文化7(1810)
幕末,奥州の海苔養殖創始者。幼名儀平。気仙沼の呉服商兼廻船業横田屋新兵衛の養子となり,襲名。維新後猪狩姓。天保14(1843)年持ち船2隻の海難喪失後,安政4(1857)年大森から海苔養殖,文久1(1861)年下総行徳から製塩の各職人を招き,気仙沼湾内に両産業を確立。死の1カ月前生祠(気仙沼市・五十鈴神社内)に祀られた。産業の生神は稀有。<参考文献>猪狩良一『猪狩翁の百年

(宮下章)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「横田屋新兵衛」の解説

横田屋新兵衛 よこたや-しんべえ

1810-1877 幕末-明治時代の殖産家。
文化7年生まれ。陸奥(むつ)気仙沼(宮城県)の廻船業横田屋新兵衛の養子。天保(てんぽう)14年海難で船をうしなうが,江戸大森の海苔養殖職人,下総(しもうさ)行徳(千葉県)の製塩職人をまねき,気仙沼湾内に二つの産業を根づかせた。明治10年10月2日死去。68歳。陸奥磐井郡(岩手県)出身。本姓は金野。維新後は猪狩(いかり)姓。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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