横田空域(読み)よこたくういき(英語表記)Yokota Airspace

知恵蔵mini 「横田空域」の解説

横田空域

米軍横田基地(東京都福生市など)が管制権を有する日本の空域。正式名称は「横田進入管制区」。1992年と2008年の一部返還を経て、18年現在、1都8県の高度約2400~7000メートルに及ぶ階段状の空域となっている。域内にある厚木基地、入間基地などを離着陸する米軍機や自衛隊機の管制業務を横田基地の米軍が行っている。民間航空機も飛行計画を提出すれば航行は可能だが、手続きが煩雑なことなどから、羽田空港成田空港から西日本・北陸方面へ向かう民間航空機の飛行ルートの障害となってきた。しかし、20年の東京五輪・パラリンピックに向けて羽田空港の国際線の発着枠を増やすためには同空域を通る新飛行ルートの導入が不可欠であるとして、日本政府が米軍に交渉し、18年11月、空域を通る一部旅客機の管制を日本側が行うことで合意する見通しとなった。

(2018-11-06)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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