横訛(読み)よこなばる

精選版 日本国語大辞典 「横訛」の意味・読み・例文・類語

よこ‐なば・る【横訛】

[1] 〘自ラ四〙 =よこなまる(横訛)
書紀(720)允恭四二年一一月(図書寮本訓)「故、畝傍山を訛(ヨコナハリ)て、宇泥女と謂ひ、耳成(なし)山を訛りて、瀰々と謂へらくのみ」
[2] 〘自ラ下二〙 (一)に同じ。
※藤六集(11C初)「よこなはれてものいふひと、しただみだいにて、よませければ」

よこ‐なま・る【横訛】

〘自ラ四〙 ことばや発音がくずれる。また、そのような言い方をする。標準的でない言い方をする。なまる。よこなばる
※書紀(720)神武即位前「今、難波と謂ふは訛(ヨコナマル)なり〈訛、此をば与許奈磨盧(ヨコナマル)と云ふ〉」

よこ‐なまり【横訛】

〘名〙 ことばや発音がくずれること。標準的でないこと。また、そのようなことばやそのような言い方をすること。
※談義本・根無草(1763‐69)前「あめ売が口の旨(うまき)、榧の痰切が横なまり」

よこ‐なば・す【横訛】

〘他サ四〙 ことばや発音をなまらせて言う。くずれた発音で言う。
今昔(1120頃か)一四「故(ことさら)に口を喎めて音(こゑ)を横なはして、乞食の音を学ぶ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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