樫ノ木城跡(読み)かしのきじようあと

日本歴史地名大系 「樫ノ木城跡」の解説

樫ノ木城跡
かしのきじようあと

[現在地名]大山町楜ヶ原 樫ノ木

くるみはら川の左岸で、樫ノ木集落の南側にそびえる山上に築かれている。比高は一六〇メートルで、西側は深い谷となり、東側から北側を楜ヶ原川がめぐる。山頂部は三〇メートルに二五メートル程度の平坦面で、ここが主郭とみられる。主郭からは遠く呉羽山くれはやま丘陵や富山市街を望める。城はこの主郭を含め計七ヵ所の郭からなるが、ほとんどは北側の斜面を削り、そこに郭を階段状に連ねる形で設けられている。しかもこれらの郭群の北側は鋭く切立てた急斜面となっており、防御はとくに固い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android