檻車(読み)カンシャ

デジタル大辞泉 「檻車」の意味・読み・例文・類語

かん‐しゃ【×檻車】

罪人を護送する、おりのようになった車。

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精選版 日本国語大辞典 「檻車」の意味・読み・例文・類語

かん‐しゃ【檻車・車】

  1. 〘 名詞 〙 罪人、捕虜などをのせて運ぶ、檻(おり)かたちをした車。
    1. [初出の実例]「公擒石田等、反接載檻車」(出典:垂加文集(1714‐24)一・加藤家伝)
    2. [その他の文献]〔史記‐陳余伝〕

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普及版 字通 「檻車」の読み・字形・画数・意味

【檻車】かんしや

罪人の護送車。四方を板で囲う。〔史記、陳丞相世家〕を以て樊(はんくわい)を召す。~ち反接して檻車に載せ、傳して長安に詣(いた)らしむ。

字通「檻」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の檻車の言及

【車】より

…身分に応じた車馬に関する規定は,この〈輿服志〉にみえる。 以上は,馬に引かせ,車馬行列に参加する車であるが,このほかに牛に引かせ荷物を載せる車〈大車〉,人が引く車〈輩車〉,荷物を運ぶための手押しの一輪車〈鹿車〉,他の動物たとえば羊などに引かせた車〈羊車〉,猛獣を閉じ込めたり罪人を監禁するための車〈檻車〉などがあり,後漢の劉熙(りゆうき)の著した字書《釈名(しやくみよう)》に説明がある。ただ文献にみえる車の種類が考古遺物,画像石にみえる車のどれに相当するかは,諸説に分かれて完全には一致していないのが現状である。…

※「檻車」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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