櫂棹(読み)かいざお

精選版 日本国語大辞典 「櫂棹」の意味・読み・例文・類語

かい‐ざお‥ざを【櫂棹】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 櫂の代わりに用いる太い竹棹(日葡辞書(1603‐04))。
  3. 能楽小道具一つ。「兼平(かねひら)」「船弁慶(ふなべんけい)」などの曲で、舟をこぐ棹に似せた竹。水棹(みさお)
    1. [初出の実例]「うしろむきにて肩をぬぎかいざほ一本づつ持」(出典:虎寛本狂言・老武者(室町末‐近世初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android