次浦村(読み)つぎうらむら

日本歴史地名大系 「次浦村」の解説

次浦村
つぎうらむら

[現在地名]多古町次浦

西古内にしふるうち村の北、栗山くりやま川右岸の丘陵上に位置する。中世千田ちだ庄に属し、在地領主として千葉氏系の次浦氏が知られる。神代本千葉系図は千葉介常長の庶子に次浦八郎常盛を載せ、その子息千田平次常家・江指右衛門尉常重をあげている。神奈川県立金沢文庫所蔵の題未詳聖教奥書に「元弘三年八月卅日、土―為次浦殿百日」とあり、土橋東禅つちはしとうぜん寺で次浦殿の百日忌法要が催されている。年未詳九月七日の円秀書状(金沢文庫文書)に「次浦の故修理助入道殿之息女比丘尼」とあり、「甘縄の駿州之御息」(北条顕実子息)の鎌倉東勝とうしよう寺長老を戒師として衣鉢を受けている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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