縁者(読み)エンジャ

デジタル大辞泉 「縁者」の意味・読み・例文・類語

えん‐じゃ【縁者】

縁続きの人。親戚。「親類縁者
[補説]近世では、血のつながった親類と区別して、婚姻・養子縁組みによって縁続きとなった家の人をさした。
[類語]縁続き縁故身寄り遠縁

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精選版 日本国語大辞典 「縁者」の意味・読み・例文・類語

えん‐じゃ【縁者】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 自分と因縁のある者。
  3. 親戚関係でつながっている者。縁続きの人。
    1. [初出の実例]「三十二人のかいごの武士の縁者、あるいはしうとといひ、むこといひ、五天竺にぢうまんせり」(出典:九冊本宝物集(1179頃)五)
  4. ( 近世では「親類」と区別して ) 結婚によって生じた近親の者。姻戚姻族縁類。えんざ。
    1. [初出の実例]「親類えんじゃたり共、他国者は城内へかたくきんぜいとの掟なり」(出典:浄瑠璃・国性爺合戦(1715)三)

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世界大百科事典(旧版)内の縁者の言及

【家】より

…日本の家も西欧のファミリーも,その基本的機能は成員の生活保障にある。だからこそ血縁者のみでなく,他人もいれる必要がでてくる。英語のファミリーfamilyの原義は家の使用人たちであった。…

※「縁者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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