ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「歌章」の意味・わかりやすい解説
歌章
かしょう
Carmina
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…ルキリウスの風刺詩を継承した《風刺詩》2巻は,人間の欲望や俗物性を嘲笑する一方に,文学批評や旅行記などもあり,風刺詩というよりむしろ随想詩である。円熟期の《歌章》3巻は,アルカイオス風の抒情詩で,友情,酒,恋,自然,政治,人生などさまざまな主題を称賛的または警告的に歌い,その格調の高さと真摯(しんし)な態度は,完成された技巧および選び抜かれた言葉と相まって,ラテン文学の白眉である。後期の《書簡詩》2巻は,手紙形式の随想詩で,実践哲学的教訓や文学論を内容とする。…
… ホラティウスの立場はやや異なる。彼は初めから〈新詩人〉を批判してヘレニズムに背を向け,古典ギリシアに範を求めて,アルキロコス風の《エポディ》とアルカイオス風の《歌章》に取り組んだ。また《風刺詩》ではルキリウスに基づきながらこれを随想風に変え,さらに変形して《書簡詩》を作った。…
※「歌章」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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