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歌舞伎の国際交流 かぶきのこくさいこうりゅう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

歌舞伎の国際交流
かぶきのこくさいこうりゅう

歌舞伎の海外公演は,2世市川左団次による 1928年のソ連公演が最初とされるが,第2次世界大戦前は国外の研究者も少なく,能楽ほどの評価を受けなかった。本格的な交流が始まったのは戦後で,55年の2世市川猿之助の中国公演を皮切りに,アメリカやヨーロッパ各地で公演が行なわれ,現在では西欧諸国だけでなく韓国・エジプトなど,世界中に毎年のように派遣されるようになった。研究者も増加し,81年にはウィーンを中心にヨーロッパ歌舞伎会議という研究組織が発足,引き続きヨーロッパ日本演劇研究センターが設立された。初期には異国性・特殊性のみが重視されていたが,しだいに普遍的な演劇として評価されるようになり,現在では積極的に歌舞伎の演出を取り入れるようになっている。3世猿之助のパリにおけるオペラ演出,『忠臣蔵』に取材した M.ベジャールのバレエ『ザ・カブキ』など,交流は新しい段階を迎えたといえよう。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

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