歓然(読み)カンゼン

デジタル大辞泉 「歓然」の意味・読み・例文・類語

かん‐ぜん〔クワン‐〕【歓然】

[ト・タル][文][形動タリ]喜ぶさま。
「二郎は―として笑い」〈独歩・おとづれ〉

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精選版 日本国語大辞典 「歓然」の意味・読み・例文・類語

かん‐ぜんクヮン‥【歓然・驩然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 喜ぶさま。
    1. [初出の実例]「雖天理合歓然。人情豈感歎」(出典性霊集‐一(835頃)贈野陸州歌)
    2. 「朝は巳の刻の鐘に起出て歓然として四方山を見る」(出典:俳諧・北国曲(1722)五)
    3. [その他の文献]〔列子‐説符〕

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普及版 字通 「歓然」の読み・字形・画数・意味

【歓然】かん(くわん)ぜん

よろこぶさま。〔列子、説符〕牛缺なるは、上地大儒なり。~盜に沙の中にふ。盡(ことごと)く其の衣裝車馬を取られ、して去る。之れをること然として、憂ひ(をし)む色無し。

字通「歓」の項目を見る

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