四方山(読み)ヨモヤマ

デジタル大辞泉 「四方山」の意味・読み・例文・類語

よも‐やま【四方山】

《「よもやも(四方八方)」の音変化か》世間。また、世間のさまざまなこと。「四方山の話をする」
四方にある山。周囲の山々。
「―の茂きを見れば悲しくて鹿鳴きぬべき秋の夕暮れ」〈和泉式部集・上〉

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精選版 日本国語大辞典 「四方山」の意味・読み・例文・類語

よも‐やま【四方山】

  1. 〘 名詞 〙
  2. [ 一 ] ( 「よもやも(四面八面)」の変化した語か )
    1. 諸方。あちこち。世間。世上
      1. [初出の実例]「〈本〉与毛也末(ヨモヤマ)の 守りに頼む 梓弓 神の宝に 今しつるかな」(出典神楽歌(9C後)採物・弓)
    2. さまざま。雑多。いろいろ。たくさん。
      1. [初出の実例]「いかだのうへにつちをふせて、うゑきをおほし、よもやまの田をつくり」(出典:大鏡(12C前)四)
  3. [ 二 ] 四方にある山。四方の山々。
    1. [初出の実例]「四方山の花の錦を縫ひにとやここらよるらん青柳の糸〈源師時〉」(出典:類従本堀河百首(1105‐06頃)春)

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