大儒(読み)タイジュ

デジタル大辞泉 「大儒」の意味・読み・例文・類語

たい‐じゅ【大儒】

すぐれた儒学者。また、大学者

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精選版 日本国語大辞典 「大儒」の意味・読み・例文・類語

たい‐じゅ【大儒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「たいしゅ」とも )
  2. すぐれた儒学の学者。立派な儒者。また、大学者。碩学(せきがく)碩儒(せきじゅ)鴻儒(こうじゅ)
    1. [初出の実例]「偏任筆端世事、尤不便歟、不見不知暗以記之、狼藉無極云々、大儒所為世以不甘心歟」(出典:中右記‐嘉承二年(1107)三月三〇日)
    2. 「帆足先生と云へば中中大儒(ダイジュ)でありながら数学を悦び」(出典:福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉幼少の時)
    3. [その他の文献]〔荀子‐儒效〕
  3. 明経博士(みょうぎょうはかせ)の唐名。〔文明本節用集(室町中)〕

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普及版 字通 「大儒」の読み・字形・画数・意味

【大儒】たいじゆ

大学者。

字通「大」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の大儒の言及

【雅俗】より

…それに対して〈雅〉は,このような〈俗〉から離脱することによって成り立つ立場であって,〈雅とは正なり〉と説かれるのがもっとも一般的である。 人間を〈俗人〉〈俗儒〉〈雅儒〉〈大儒〉の4段階に分かったのは《荀子》儒効篇であるが,〈俗人〉とは学問をせず,正義を守らず,物質的利益を第一とこころがけるもの,〈俗儒〉とは学問はするものの服装や行為はなんら俗人とことならないものであるとし,それらを〈雅儒〉ならびに雅儒の完成体である〈大儒〉と区別している。このように,正しい道からはずれ,欲望に支配されるものを〈俗〉とみなしている点は一般の解釈となんら異なるところはない。…

※「大儒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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