(読み)カン

デジタル大辞泉 「歓」の意味・読み・例文・類語

かん【歓〔歡〕】[漢字項目]

常用漢字] [音]カン(クヮン)(呉)(漢) [訓]よろこぶ
打ち解けよろこぶ。楽しみよろこぶ。「歓喜歓迎歓声歓待歓楽哀歓交歓
[名のり]よし
難読合歓木ねむのき

かん〔クワン〕【歓】

よろこび。

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精選版 日本国語大辞典 「歓」の意味・読み・例文・類語

かんクヮン【歓】

  1. 〘 名詞 〙 よろこび。たのしみ。よしみ。親睦。
    1. [初出の実例]「灑掃荊扉風久、尊卑礼隔未歓」(出典:文華秀麗集(818)上・春日左将軍臨況〈勇山文継〉)
    2. 「小詩人は凡俗一時の歓を買はんと欲して」(出典:想実論(1890)〈石橋忍月〉五)

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普及版 字通 「歓」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 15画

(旧字)
22画

[字音] カン(クヮン)
[字訓] よろこぶ

[説文解字]
[その他]

[字形] 形声
旧字はに作り、(かん)声。は毛角のある鳥の象。鳥占(とりうら)や祈のときに用いたらしく、欠(けん)は声を発して祈る意。〔説文〕八下に「喜樂するなり」とみえる。その祈りが成就される意であろう。

[訓義]
1. よろこぶ、たのしむ。
2. よろこびあう、したしむ、よしみ。
3. 愛する、情人。

[古辞書の訓]
名義抄 ヨロコブ・タノシム・ミモノニス

[語系]
xuanは同声。同義に用いる。卜辞に「」のような語があって、もと農耕儀礼に関する字であるらしく、歓とはその結果の好ましいことをいう。声の字は、おおむねその声義を承ける。

[熟語]
歓愛歓慰・歓飲・歓栄歓懌・歓悦・歓説歓讌・歓燕・歓恩歓呀・歓歓諧・歓会・歓・歓感・歓顔・歓喜・歓客・歓歓謔・歓叫・歓・歓興歓欣歓忻歓虞・歓慶・歓迎歓眷歓呼歓娯・歓語歓交・歓好・歓・歓時歓昵・歓歓悚・歓賞・歓笑・歓情・歓場・歓心・歓声歓戚・歓然・歓楚・歓待・歓泰・歓暢・歓適歓伯歓附・歓服・歓抃・歓慕・歓躍・歓愉・歓友・歓遊・歓容・歓楽
[下接語]
哀歓・永歓・諧歓・喜歓・旧歓・忻歓・欣歓・結歓・古歓・交歓・合歓・至歓・所歓・承歓・心歓・尽歓・追歓・悲歓・抃歓・楽歓・留歓

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「歓」の解説

よろこび【歓】

沖縄の泡盛。マイルドな味わいの一般酒。原料はタイ米、黒麹。アルコール度数25%。蔵元の「識名酒造」は大正7年(1918)創業。戦禍を免れた150年ものの沖縄最古の古酒を所有する蔵としても有名。所在地は那覇市首里赤田町。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

デジタル大辞泉プラス 「歓」の解説

歓(よろこび)

沖縄県、有限会社識名酒造が製造・販売する泡盛。

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