正理一滴論(読み)しょうりいってきろん

世界大百科事典 第2版の解説

しょうりいってきろん【正理一滴論】

仏教論理学・哲学の綱要書。ダルマキールティ(法称,7世紀の人)著。サンスクリット名は《ニヤーヤ・ビンドゥNyāya‐bindu(論理のひとしずく)》。サンスクリット原典とチベット語訳が現存。全3章211の偈文からなり,第1章で正しい認識を直接知覚と推論に分けたうえ,直接知覚について論じ,第2章で推論のうち自分自身が理解するためのものを論じ,第3章で他人に理解させるための推論を論ずる。ダルモッタラDharmottara(法上)らの注釈がある。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

多文化主義

マルチ・カルチュラリズムともいう。さまざまな人種,民族,階層がそれぞれの独自性を保ちながら,他者のそれも積極的に容認し共存していこうという考え方,立場。「人種のるつぼ」的な同化主義に対抗する考え方で,...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android