正貨現送点(読み)せいかげんそうてん

精選版 日本国語大辞典 「正貨現送点」の意味・読み・例文・類語

せいかげんそう‐てんセイクヮゲンソウ‥【正貨現送点】

  1. 〘 名詞 〙 金本位制下で、国際間の貸借外国為替売買によって決済するよりも、正貨を現送して決済するほうが有利となる限界点法定平価に正貨の輸送費用を加減した上下の限界値で、金本位制度多くの国で行なわれ、金の輸出入が自由であることを前提とする。現送点正貨輸送点。〔音引正解近代新用語辞典(1928)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の正貨現送点の言及

【金本位制度】より

…もし市場の為替相場がこれ以上の5.07円となったら,正貨現送による決済が有利となる。計算上の法定為替相場に金の輸送費用を加えた相場を正貨現送(輸出)点あるいは金現送点という。相手国の輸入についても同じことがいえる。…

※「正貨現送点」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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