デジタル大辞泉 「此れ彼」の意味・読み・例文・類語 これ‐かれ【×此れ彼/▽是彼】 [代]1 指示代名詞。この物とあの物。これとあれ。「―、得たるところ得ぬところ、たがひになむある」〈古今・仮名序〉2 人代名詞。この人とあの人。だれかれ。「―にも口入くちいれさせず」〈源・総角〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「此れ彼」の意味・読み・例文・類語 これ‐かれ【此彼・是彼】 [ 1 ] 〘 代名詞詞 〙 他称。多くの物や人をさし示す。① これとあれ。この物とあの物。あれやこれや。[初出の実例]「殿上人などかよひ参りて、藤の花のいとおもしろきを、これかれさかりをだに御らんぜで、などいひて見ありくに」(出典:大和物語(947‐957頃)六一)② この人とあの人。誰や彼や。[初出の実例]「ここに、いにしへのことをも、哥のこころをも、しれる人、わづかにひとり、ふたり也き。しかあれど、これかれ、えたるところえぬ所、たがひになむある」(出典:古今和歌集(905‐914)仮名序)[ 2 ] 〘 副詞 〙 ( 多く物事をまとめていう ) 何やかや。いろいろ。[初出の実例]「其事を弁論せる著述もこれかれ行はれて」(出典:授業編(1783)三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例